認知症の症状を緩和する光線治療
最近では2025年問題という言葉が話題に上っています。
これは団塊の世代が後期高齢者を迎える年代として注目されています。
高齢者が増加傾向にある中、その本人や介助者が運動機能だけでなく日常生活や関係性を壊してしまう問題として認知症の問題があります。
認知症の症状には中核症状と周辺症状に分類され、中核症状は脳細胞の機能低下により記憶機能が落ちたり、順序立てた思考や判断・問題解決が難しくなる事を指します。
周辺症状とは、記憶が低下した事や、判断が遅くなってしまった事でうつ傾向や不安感・焦燥感など感情に障害が生じます。
結果、妄想や幻覚を見たりしてしまい、目に見える問題としては徘徊したり暴力を振るったりする現象が生じます。
認知症の治療は、完治させる事が難しく出来るだけ周辺症状の緩和を図る取り組みがされています。
その中でも最近の技術による光線治療に注目が集まっています。
光線治療とは太陽光を人工的に作り出し、人に投射させる事で元気にさせる治療の事を指します。
認知症の方は屋外に出る機会も減少し、太陽に当たる機会も少ないです。
その為、昼夜逆転し上記のような周辺症状が悪化してしまうケースがあります。
光線治療を行う事で光刺激に対する耐性を高め、昼夜逆転を改善したり・生活リズムを整えたり・情動として明るい気持ちにさせる効果が期待されています。
光線治療はうつ病の治療にも臨床応用されており認知症のうつ症状緩和にも効果があります。
光線治療は病院やクリニックで受けることが出来るのでまずは病院やクリニックに相談するのも良いです。