アレルギーの光線治療について
現代、アレルギーによって起こる病気は数多くあります。
その治療法もアレルギーの種類によってそれぞれ個別ものになると思われがちです。
また、アレルギーの治療というと、病気の内容によっては従来の治療ではなかなか治らないで長引くこともある問題も指摘されています。
ところが、最近、幅広いアレルギー症状に有効な光線治療が登場し注目されています。
アレルギーの光線治療の具体的な適用範囲は、湿疹、アトピー性皮膚、老人性皮膚掻痒症、花粉症が挙げられます。
光線療法の原理は、人間と光の関係に基づいています。人間は太陽光に代表される光を適度に浴びることによって、体内の健康が維持されることがわかっています。
自律神経の安定、調整、ホルモン・酵素の代謝促進、ビタミンD3、ヒスタミン、プロスタグランジン、プラスミンなどの物質を光を浴びることで作り出すなどの作用があります。
ところが、屋内にいることの多い現代人の生活は、太陽光が不足し、アレルギーに対抗する物質が不足することなどで身体に不調が起きてしまうのです。
その結果アレルギーが起きることがあるのです。
しかし、逆に言うと、太陽光の不足でアレルギーが起きているとわかるのなら、その光を補ってあげればアレルギーが改善するのが光線治療の考え方です。
人体に悪影響をおよぼす恐れのある、紫外線B波(UVB)、紫外線C波(UVC)は放出しないように作られた人工の光線放射器が光線治療器です。
治療というと病院で行うものが一般的ですが、これは自宅用に購入して自室などで長時間浴びることで効果をあげることもできます。
太陽光ですと昼間だけになるのを、光線治療ではいつでも屋内でも長時間できるのもメリットです。
光線治療はまさに忙しく、屋内にいることも多い現代人にとってうれしいアレルギー治療法のひとつです。