自閉症と光線治療の関係について
光線治療とは、病態や症状に合わせて人体の各部分に直接光りを照らす治療方法の事です。
光線治療は光刺激と温熱効果により血液循環を改善させ新陳代謝を促す効果があります。
結果、自然治癒能力を向上させる作用がある治療方法です。
生物は太陽エネルギーがないと育たないという理論のもと、光線治療の光刺激は太陽光に代用しうると注目を浴びています。
現代では、生活スタイルや勤務形態も変化し日中を室内で生活する時間が増えました。
また、夜間の活動性も向上した事により太陽の光を浴びる機会が減少傾向となりました。
また、病人の場合では入院期間中や自宅療養により太陽光線から遠ざかる生活になっています。
要は太陽やそれに類似する光を浴びると人は元気になれるという理論の治療方法の事です。興味深い事に、自閉症などの発達障害では光に対して過敏に反応してしまう傾向があります。
自閉症の方に対してのアプローチとしては、サングラスや帽子などで代償し、日中外に出る事を避ける生活となります。
結果、自閉症では太陽エネルギーを得られず免疫系が低下したり、生活リズムが乱れるなどの二次的障害が見られます。
最近ではこのような考察のもと、自閉症の子に対して光線治療のアプローチに注目が集まっています。
自閉症の子にとって光刺激は強い刺激となっていますが、光線治療のような人工的に作り出した光では刺激の強度は減少させず明暗だけ暗くするなどの調整が可能という特徴があります。
その人にあった治療法で光刺激を調整し自閉症の子が不足している太陽光を補う治療が徐々に広がってきています。